知ってる? あなたは呼吸があるようでない
私は知ってる 私は呼吸をしているから
――――― 『イデアは言葉を話さない』
辺りは暗く どこか不気味だけど
どこか心地良い
この先に何があるのかな
あたしは興味深々で先を進んだ
もし あたしが眠ってるだけなら
これは夢なのかもしれない
でもね 少しだけ気になるのは
さっきからあたしの心臓の音がしない
目を閉じて あたしはいつも心臓の音を聞いていた
でも いまはしない どうしてだろう
ふと 光るものを遠くに見つけた
あたしは近づいた
色彩はなく ただただ光を放っていることだけがわかった
すると 突然 暗闇の中から花が現れて
あたしを囲んだ
まるで あたしを殺すように近づいてきた
それがなぜか怖くて
あたしは怖くなって 逃げ出した
途中 横たわる おんなのひとをみたけど
さっきのお姉さんとは また違った
あたしは暗闇を走り抜けた
必死になって その間 時折 目を閉じたり開いたり
そこに見えるイメージはまるで走馬灯のようだった
好きな色と好きな花
あたしは、あたしは、ただあたしの思い描く
場所にいきたかっただけなのに
夢なら覚めて お願い
思いは想いとは違い
現実は色彩を取り戻した
to be continued Next - 第3部【perfect】-1